銀色の髪のアギト

今頃になってやっとレンタルしてきて見ました。


……うん、劇場で見なくてよかった。
いや、ひどいこと言ってるとは思いますがコレ結構ひどいよ? シナリオが。
CGの組み合わせの映像表現や、動画部分に関してはかなりがんばってるほう。そのへんはさすがGONZOって感じなんですが、いやいやいっくらなんでもこの脚本はひどくないか……
なんというか、展開で盛り上がれないんですよね。最終決戦付近とか特に。
あとアギトはヒロインの名前叫びすぎ。後半の台詞のほとんどがそれってさすがにさあ……くどいって!
あとさー世界がやたら狭いんだよね。都市二つ程度の範囲で世界崩壊しそうな勢いの語り方してるし。
星一個滅ぼすほどの森をたかだか火山一個程度のエネルギーで焼き尽くして作り変えるっていっくらなんでも無理じゃねえか?
台詞回しも説明的すぎるのと、なんかこう薄っぺらい印象しか受けないのばっかりで……中の人の演技の問題もある気はするんだけどね。主人公とか叫ばせるタイプの声の人じゃないでしょこれ。
最後の方で森の龍もう一回出して、共闘しようとする描写とかあったほうが盛り上がったんじゃないかなあ。
設定自体は個人的にはかなり好き。
だからこの作品の問題はキャラの動きとか、会話とか、舞台設定を生かしきってない脚本にあるんだと思う。
強化体になった主人公のスーパーマン的な活躍を描きたいってのはわかるんだけど、もうちょっと周りも生かすべきだった、ってのが個人的に一番感じた感想かな。


しかしアレだ。緒方剛志キャラが動いてるのって実はブギーポップアニメ以来?
結構ぐりぐり動いてくれるので、その点では結構貴重な作品なのかもなあ。
なんか時折えらい顔変わった気もするけれども。