何もない、と言うのも少々味気ないのでネギまのお話

唐突ではありますが、私のお気に入りのキャラクターである魔法先生ネギま! のエヴァンジェリンちゃんについて少々語ってみましょうか。


エヴァンジェリンちゃんは作中では吸血鬼であり、人形遣いとして描かれています。血と人形を好むあたり、趣味が合いそうです。
現在の従者は茶々丸さんですが、過去の回想シーンにおける従者はチャチャゼロちゃんですね。
このチャチャゼロちゃんですが、なぜ「チャチャゼロ」などという名前なのでしょうか?
どう考えても茶々丸さんを意識したネーミングではありますが、彼女が生きている数百年の間に今現在の茶々丸さんを作るという構想があった、と言うのでもない限り、この名前はつかないように考えられます。
また、チャチャの部分は日本語になると思われますので、仮に数百年前の段階で茶々丸を作る構想を立てていた場合に、すでにその時点で日本文化にかなりの興味を持っていたのではないか、と言うことになるのではないでしょうか。
エヴァンジェリンちゃんの台詞から、日本において学んだ合気道を百年ほど研鑽をつんだ、とありますし、魔法を学ぶ間が一番つらかった、とありますから、当然チャチャゼロちゃんは魔法を覚えてから作ったものと考えられますので、彼女は数百年のうちでもかなり早い段階で日本に渡ってきていた、と言うことになるでしょう。


また、コレは推測ではあるのですが、エヴァンジェリンちゃんが人形遣いになる、と言うのはある意味必然というか、なるべくしてなった、と言うところが見受けられます。
というのも、彼女は魔法使いであり、また長寿。それに関して、魔法使いには従者が身を守る上で必要ですし、彼女の性格上、あまり頻繁に人とのかかわりを持つタイプではありませんから、従者の条件として「頻繁に変えることのない、自分と同等の長寿である」というものが必要になってくると考えられます。
そうすると、必然的に従者は人外の者と限られてくるわけです。
ここで同属を従者につける、と言う手も考えられますが、彼女ほどのクラスのハイデイライトウォーカーはおそらくほとんど存在しないと考えられますし、仮にいたところで彼女と性質が似ていると思われるため、従者として適しているとは言いがたいでしょう。
また、悪魔などははたして従者たりえるのか? という疑問も考えられますが、従者につけるにしても召還のリスクなどもあるでしょうしこれもあまり適しているとはいえないのかもしれません。そもそも、過去は大悪党と言われるほどでありながら、なぶり殺しは好まず、死ぬ覚悟のない女子供には手加減するという(第六巻P134 魔法解説参照)やさしさ、とは言わないまでも容赦できる性格を持ち合わせているので、そんな彼女がそのようなものと契約するということもあまりかんがえられません。
となると、残るはゴーレム等の人工的な存在を従者につける、という方法があがってくるわけです。
自らの手で作り上げたものであれば、出会いがなくても作り直して再契約するということは可能でしょうし、何より人形は美しさを象って長い間保たせるための芸術的な手段であるともいえますので、手入れさえ怠らなければ寿命は人間などよりははるかに長いわけです。
変わらぬ姿で生きつづける彼女は、変わらぬ姿でともにあるものを求めたのでしょう。
これらの話が劇中で語られることもないとは思いますが、もしかしたら、こんな感じの細かな考察の上での設定なのかもしれませんね。


追記
予備知識程度の話ですが、よく吸血鬼は海を渡れない、と言う話を耳にします。海水などが苦手という話があるようです。
しかしエヴァンジェリンちゃんは日本に渡ってきてるわけですね。
また、エヴァンジェリンちゃんは吸血鬼の真祖と書いて「ハイデイライトウォーカー」と読ませるように描かれています。
コレについてですが、本来吸血鬼と言うものは日の光に弱いとされていますね。日に焼かれて灰になってしまうなどの話は多いようです。
このことから、より能力の高いもの、つまり「日の光を克服したもの」としてこの表記、日の光を歩く者という表記であると考えられるので、海の水やら日の光やら、吸血鬼の欠点とされる部分をあらかた克服してきているあたり、彼女の吸血鬼としての位の高さが伺えます。
もっとも、この世界において吸血鬼にそのあたりの設定まで適用されているか、と言う部分については謎ですが。まあ参考程度にこういった考え方もできるんですよ、という話として語ってみました。