人に読んでもらえるネタを書く、ということ。

ニュースサイト巡回とかしていて時たま思うのは、「どうしたら取り上げてもらえるんだろうね?」ということ。
基本的に、サイトには大雑把にわけて企業系、ニュース系、個人系と分けられるわけですが、とりわけ個人系についてのお話。
ほら、ニュース系は話をピックアップするのがメインだし、企業系は何かアップされればたいていどっかが取り上げるでしょうから。


要は個人サイトで情報発信元になるはどうすればいいか。
まあ、個人サイトというのも数多く存在するわけで、これもさらにブログ系、イラスト、漫画系、その他くらいには分類できるよね。
イラスト系は比較的取り上げられやすい部類、と言えなくもないと思うんだ。
何かしら人の琴線にふれるイラストやら漫画やらを作ればいいのだから。まあコレが一言で言えるほど簡単なことではないのはよく分かってるけど、タイトルに書いたとおり「読む」ってものではないのでとりあえずはここではこの程度しかふれないよってことで。


ブログ系、まあ文章系サイトと言い換えても良いんだけど、コレが取り上げられる基準はそもそもなんなんだろう?
今現在はこの「ブログ」って形式が浸透してきたおかげで、文章だけ書く人がとても増えたように思う。
ところどころめぐってみて分かるのは、
1・単純に日記
2・感想、レビュー
3・持論、論述
大体においてこの3種に分類されるのではないか、ということ。


1に関して。基本的に、普通の日記はまあ知人のところはよく見に行ったりするだろうけども、定期的に見に行ったり、人にピックアップしてもらったりするようなものは内容的に相当面白くないとそうそうないですよね。
ただ、例外も存在して、日記でも「その日に起きたニュース」を生で捕まえてきたタイプのものはそのままニュースとしてピックアップされることは多いようです。
代表的なのはまあアキバBlogとか。あのへんは一応日記ではあるけれども、自分の足で捕まえてきたニュースがメインなので、取り上げられるわけですね。


次に2。
コレに関しては、一般的な感想であればまず取り上げられることはほとんどないでしょう。
感想にしろレビューにしろ、かなり深いところまで突っ込む考察が必要になるわけです。
後はそう、画像が多く分かりやすいものは結構取り上げられてるよね。
たとえばアニメ感想であれば、キャプがあがっている物はほかに感想だけ書いたものよりも圧倒的に取り上げられる確立が跳ね上がるわけです。
これの理屈はたぶんイラストサイトが取り上げられるのと一緒なんだろうね。
視覚効果に訴えるものは強いってことかしら。


最後に3について。上記の二つにくらべておそらくコレが一番ピックアップされやすい。
と言うのも、こうして書かれる考察などは大抵において深く踏み込んでおり、そこに文章としての「読む価値」が生まれるから。
人がサイトを巡るのは、面白い話、興味深い話、などなど「情報に飢えている」からなわけで、そこを埋めてあげられるような文章を書くことが出来れば、それはHITするわけです。


とまあ、こんなところから分かるのは、「読んでもらえるネタを書くには、読んでもらえるほどの『読む価値』を生み出す必要がある」ということ。
そして、その「読む価値」を作り出すにはそれ相応の努力(自分の足で情報を集める、自分の考えをまとめ論じる)が必要になるということです。
……うわあ、当たり前の結論にたどりついたっ!
ただ言ってしまえば、この「当たり前の結論」にすらたどり着いてないサイトっていうのは結構多いんじゃないだろうか。
かくいううちだってそう。
基本的に、他人の琴線に触れるのはこの手で作り出した物だったりしますが、文章が取り上げられたことはないよね。
というのも、そりゃあ俺程度の脳みそじゃ「誰かがたどり着いた考察、結論」までしかたどり着いていなかったわけで、それじゃあ読んでもらう価値ってもんがないってことですよ。
じゃあどうしろってのかというと、「他人がたどり着いてない話の考察結論」を書く必要がでてくるわけです。
と、ここまでいってしまえば分かるように、要するにコレって大学で論文書くのに似たような状況なわけですよ。
それぐらいしないと、少なくともまともに読む価値はないよね、という話で。
それを考えると、趣味でやっていくにはけっこうリスクがでかいわけです。
だから本質的には、趣味でそういった文章を書くのが好きな人でないとやってくのつらいんじゃないか。
うん、俺もつらくなってきた。
だから最後の結論をいってしまうと、
「人に読んでもらうというのはそれに対して多くの代償(自分の理論、センスの駆使)が必要になる」ってことですね。


イラストなり、造形物なり、そのあたりのほうが取り上げてもらえるっていう理由がよくわかった気もするな。
要は文章でネタを提供するにはかなり頭つかうし、また「絵は描けないけど(物はつくれないけど)、文章なら……」っていう考えで参入してくる人が多いため、競争率がえらいことになってるってことなんだよな。
その点、イラスト、造型といった「スキル系」のネタはまだまだ見れるところが多く、そこに「情報の渇望」が多く存在するため、人の目にとまりやすいってことなんじゃないかな。


簡単そうだと思ってむやみに近づくと痛い目みるよ? って、そういうことなのかもしれないね。